ダウン症を持つ子どもを育てる夫婦の経験談。

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ダウン症児の成長日記

「できなさ感」を疑似心理体験(できない時にどんな声掛けをしてもらったら嬉しいか?)

ダウン症児の成長日記 公園にて

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先日、地元の教育センターの研修会があり参加させて頂きました。

娘がまだ1~2歳の頃は研修会や講演会などがあると、できるだけ参加するように、というか色々お話を聞きたくて積極的に参加していましたが、それ以降はどうしても仕事が優先となってしまうことが多く・・・
定期的な病院への検診やリハビリに行くのが精一杯という日々が続いていました。

しかし、いよいよ娘も来年は就学ということもあり、改めて機会があれば講演会など色々お話を聞きたいという気持ちが出てきて・・・
というか、お尻に火がついた状態になりつつあって・・・
というか、なっている(汗)

日々の生活で悩ましい問題は山積みですが、とりあえずできることから少しづつ・・・
ということで、まずは学習面での困りごとについての研修会へ。

この研修会では基本的に発達障がいをもつ子供たちに対する学習面でのサポートについてのお話だったのですが、ダウン症の娘にもきっと参考になるお話が聞けるのではと、色々勉強させて頂きました。

ざっくりした内容としては、まずは前提理解として、娘もそうですが、発達障害のあるお子さんは
「言われていることはわかっているんだけど・・・できない」
ということ。

「できない」ということに対して、周りから
「やる気がないからできない」
といった本人の意思(やる気)の問題として捉えられ、誤解されてしまうことで、周りの対応が厳しくなってしまう場合があると。

本人は
「頑張っているのにできない」
と、自己肯定感が下がってしまい、更なる二次的な障がいになる場合があると。

とにかく、その子に合った良い支援を受けることが大切であるという内容のお話。

もう十分によくあるお話で、わかっているつもりなんですけどね・・・
理解しているつもりなんですけど、実際に自分ができない子の気持ちを経験したことがないので、頭でわかっているつもりでも本当のところは全然わかっていない、というかわかりようがないと思うんです・・・

自分が経験していないことを理解しろと言われても・・・正直なかなか難しい。

でも、できない子の気持ちに少しでも近づけるようにと、研修会の中で一番大きなウェイトを占めたのが「疑似心理体験」というもので、これはお母さんにとって本当に貴重な経験でした。
いわゆる「できなさ感」を体験するというもので、計算問題や書き方問題など、時間制限の中で掛け算や割り算を指定された意地悪なやり方で問題を解くというもの(汗)
お母さんは恥ずかしながら回答できませんでした(汗)
「できなさ感」を体験するというものなので、恐らくほとんどの人が回答できないような内容になっていたんだとは思いますが・・・

回答中は先生がわざと
「早くしないと時間がなくなりますよ」「早く早く」とかとにかくせかすような言葉を発するので、そうでなくても回答が進まない上に、もう思考回路は全然動かない状態に。

ということで、これがまさに「できなさ感」を体験する「疑似心理体験」でした。

内容的には学習に関することでしたが、これって日常の生活の中でも同じことかなと思うんですね。

我が家で言うと歯みがき問題があるんですが、とにかく娘はここ最近、ずーっと歯みがきを自分でしようとしない。
自分でしようとしない上に、仕上げ磨きもさせてくれないという頑固ぶり。
毎日のことなんで、朝なんてどんどん時間がなくなるから、もうお母さんは怒り爆発しそうになりながら、娘と葛藤していました。

娘は歯みがきをしないといけないということ自体は、きっとわかってくれているはずなんです。
歯みがきしないと虫歯になる、虫歯になるとごはんもおやつも食べられなくなる、歯が真っ黒になる、歯医者さんでガリガリ削られてものすごく痛い目にあう、など歯みがきしないとどうなるかということを伝えているので、なぜ歯みがきしないといけないのか?ということ自体はわかっているはずなんです。(多分・・・)
でも、しないんです・・・

自分ではそれほどせかしていたつもりはないんですが、娘が自分で行動するのを待っているとあっという間に時間がなくなってしまうので、どうしてもせかしてしまうことは多かったと思います。

今回の疑似心理体験で、実際にお母さん自身が言われた「早く早く」という言葉。

早くしないと時間がなくなることはわかっているんですが・・・できなかったんですよ・・・
そんな時、どんな声掛けや支援をしてもらえると自分なら嬉しいか、救われるか・・・?

研修会を受けた日の夜、
歯みがきの時(我が家はお風呂の時に歯みがきします)、いつもの感じでさっぱり自分で歯みがきしようとしないし、仕上げ磨きもさせてくれない娘に対して、疑似心理体験の経験を活かしてお母さんが娘にかけた言葉は・・・
「ゆっくりでいいよ。お母さん先に出てるからね、ゆっくり歯みがきすればいいよ^^」
「お母さんのお手伝いが必要な時は言ってね^^」
と、できるだけ優しい口調で娘に言って、お母さんは先にお風呂を出て、扉は少しだけ開けた状態にしておきました。

すると、しばらくするとゴソゴソ自分で歯みがきする音が聞こえてきたので、思わず「ヨッシャー!」と心の中で叫びました^^

そしてその後、「お母さん、歯みがきできたよー!」という娘の声が!
いやぁ~~マジで嬉しかったです・・・(T_T)ウルウル

自分で歯みがきしなくなってから苦節数か月。
本当に毎日苦しかったです。

もちろんその日の気分で色々あるので、同じ声掛けで娘が行動してくれる訳ではありませんが、とにかくお母さん自身が体験した「できなさ感」を忘れることなく、
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できない時にどんな声掛けをしてもらったら嬉しいか?
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ということを常に頭において、これから声掛けや対応をしていきたいと思います。

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